彫たくです。
今日は初めて取材というものを受けました。
人生の中で初体験だったので、どんなんなるんやろって
すごく緊張していました。
実際やってみると
見事に緊張しました。
色々質問してくれるのですが
答えてることが的を得ているのかいないのか
さっぱり分かりません。
「あれ、俺何言うてるの？」
頭の中はずっとそんな感じでした。
横ではバシバシ写真をとられ
話し合いは進んでいくという感じでした。
自分は元々あまり写真が得意ではないので
そっちばっかり意識してしまって・・・。
あとで二人のショットも撮ったのですが
決してホモでもゲイでもないので
誤解の無いように。
あとから写真を見せてもらったのですが
やっぱりプロが取るとほんまに上手に写りますね。
なんとなく少しだけ芸能人気分を味わえました。
もっかいやってほしいなあなんて思ってしまいました。

彫たくです。
ほんまに二人してタダの刺青バカなので
ほかの世界の事はよく分かりません。
今日はお客さんに色々なアブナイ世界のお話を聞かせてもらって
ほんまに勉強になりました。
世の中広いと改めて思いました。
でも、そっちの世界に飛び込む気はないです。
・・・片足くらいなら突っ込んでみてもええかな？
危険な誘いほど甘い物って本当なんですね。

彫たくです。
特に悩んだりひねったりした訳ではないのですが
いくつか候補はありました。
****Tattooという言葉だけは使わない
しょーもないですけど、これが唯一のこだわりでした。
最初に自分の好きな漢字である「和」
これを使おうと考えていました。
日本の文化である「和」
人と人との「和」
心を和ませるような空間
実際名前として使いませんでしたが
心の根っこの部分には、常にある気持ちです。
がまんという言葉はイコール刺青を表すこともあり
単純に昔からこの仕事は常にがまんの繰り返し
刺青を彫る側も彫られる側も。
そういうことから好きでHPにもずっと使ってました。
あとは酒飲みながら
どないするよ～んでもな～
という感じで決まりました。
ちょっと飯屋のにおいがするというのは秘密にしておいてくださいね。

なぜ刺青房がまん処という店を作ることになったのか。
自分は今までずっと一人でマンションの一室を仕事場として活動していました。
TATTOOブームが起こって早15年くらいたつのでしょうか？
自分もそのブームの中で色んな流れや動きを見てきました。
そして、自分の仕事のあり方、スタイルという物が確立しつつありました。
でも、それは世間で起こっているブームとは程遠く
さらに流行にはまったく興味がもてず
己が道を突き進むしか自分にはできませんでした。
そして時間は経ち少しずつ年齢を重ね
色んな価値観に触れ、少しずつ自分の中でも考え方が変わっていきました。
いわゆるSHOPというものにはまったく興味が無かったのですが
あくまでも日本刺青の伝統にこだわりを持ち
日本の文化の担い手として、ある意味頑固親父のような彫師がいる
店があっても良いのではないか？
そこからすべてが始まりました。最初はなんとなく思いつき。
でも、思ってしまったからには実現させたい。
そして一生懸命になって動いていました。
自分の考えに共感してくれる相方にも恵まれ
現在があると思っています。
一つ自分の気持ちの中にこれだけは譲れないという気持ち
これは物作りをする人間にとっては絶対に必要なのではないでしょうか？
ある大先生にこだわりと頑固は違うよと教えられたことがありました。
そのとき少し力がいい意味で抜けたというか
頑固になっていたのかな？と思える自分がいました。
こだわりはもちろん捨てません。
プライドももちろんです。
でも、新しい体験したことのない未知の部分に触れてみるのも
良い事だと思います。
そんなこんなで今があるわけですが
特にオチはありません。

センチメンタルな気分な彫たくです。
色々なことがありました。(ちょっと回想する感じで)
あえて一言いえることがあるとすれば・・・
彫くぼ説教！です。